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海堂尊という作家さんをご存知の方は多いのではないでしょうか?ドラマや映画にもなった「チーム・バチスタシリーズ」を書かれた作家さんです。ファンの方も多くいらっしゃるであろう、海堂尊さんについて今日は取り上げてみたいと思います。

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海堂尊さんは、外科医、病理医を経て現在は、独立行政法人放射線医学総合研究所重粒子医科学センターAi情報研究推進室室長を務めていらっしゃいます。その一方で、第4回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した「チーム・バチスタの栄光」で作家デビューを果たし、その後も数多くの人気作品を執筆し、たくさんの賞を受賞されています。現役のお医者さんなので、医療問題を取り上げた作品が多いのですが、内容はそれほど難しくなく、読みやすい作品となっています。

海堂さんの作品を読んでいくうえでキーワードとなっていくるのが「Ai」です。Ai(Autopsy imaging:死亡時画像病理診断)とは、CTやMRIを使って死体を撮影し、その画像を診断することによって、死因の究明を行うことができるシステムのことです。Aiには、解剖するよりも費用が安く済むことや、遺体を傷つけることなく死因を判断できるなどの利点があります。現在の日本では死後剖検(司法解剖や病理解剖のこと)が行われることは極めて少なく、Aiは正確な死因究明のために重要なものとなりそうです。海堂さんは、このAiの重要性と社会制度への導入を訴えています。

今回は海堂さんについてご紹介しましたが、皆さんも一度、人気のある作家さんがどんな人なのか調べてみてください。今までとは少し違った読書の楽しみ方ができるのではないでしょうか。