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(画像参照: https://readyfor.jp/projects/kiriharete_hikarikitaru_haru )
皆さんは最近病院に行った事がありますか

もしも自分や家族が入院したら。
病院で見る
"風景"はどなもか想像がつくでしょうか。

今回は少し不思議で心地よい、病院を舞台にしたアートをご紹介します

 

アートの力で新しい「風景」を作る

まずは大阪市立大学医学部附属病院で撮影された

こちら動画をご覧下さい

霧はれて光きたる春 Shining Spring after Clearing Fog

 

仕掛人はランドスケープアーティストハナムラチカヒロさん

ハナムラさんはもともと農学部出身で木や花を用いて風景デザインをしていました園芸ではなくアート力を用いて新しい風景が作れるではないかと考えます
 

ハナムラチカヒロ氏プレゼン「まなざしのデザイン」より

日常には見えているけど観えていないもがあり
風景半分は想像力で出来ている
想像力をアート力で刺激すれば
新しい風景を作る事ができるかもしれない

見慣れた風景や人間関係は、自分と場所との固定化された関係性とも言えます。その関係性を少しずらし(=異化し)、新しくする事をハナムラさんは
「まなざしのデザイン」 と呼んでいます。
 

中で命と最も向き合場所である「病院」
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ハナムラさんは街や山など、色々な場所で新しい風景を作ってきた中で、
命と最も向き合う場所の一つである「病院」に注目します。

美術館や劇場のような「芸術が観たい人」が集まる場所ではなく
芸術が観たいと考えもしないよな人達にこそ、本当に芸術が必要なのではないかと考えます。


■患者も、医療者も、子どもも大人も、みんなが空を見上げる

この作品は、役割や病状、年齢などを超えて、
病院にいる全ての人へ向けて作られました。

人は社会の中で演技をしながら生きています。
病院でも同じで、
医者として看護師として患者として、それぞれが与えられた役割をこなしています

600〜800人の入院患者さんは毎日の検査や治療に不安を抱え、
約1500人の職員さんは日々多忙さで患者さん気持ちを汲み取ることが難しくなっていたかもしれません。だからこそ、こういう場所でのフラットな関係が重要なのではないか。

ハナムラさんは、職業や役割仮面を自然に剥がすために

病院のど真ん中にある吹き抜けに、圧倒的な風景を作ろうと考えたのです。
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(吹き抜けに面した窓いっぱいに並ぶ人々)
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 (白衣姿で空を見上げる人も)

病院は馴染みない者にとっては"非日常"であり

患者さんにとっては"日常"である不思議な空間です


日こ瞬間に同じ病院にいる人は職員さんも患者さんもご家族も皆が同じ"風景"を観ていたという事実をこの空間アートは作り上げました。


■芸術が医療行為の一貫となる社会を目指して
ハナムラさんはこの2014年3月に、この作品をもう一度大阪市内急性期病院で開催したいと考えています。
このプロジェクトは3月20日までクラウドファンディングで応援できます。

 

こういう取り組みが、単なる芸術と呼ばれるのではなくて、医療の中で、当たり前に自分事として考えられる様になれば良いとハナムラさんは言います。

病院にとってアートとは、無駄なものなのか?必要なもの?それとも…

ハナムラさんの考えを知る事は、見慣れた日常を少し違った視点で考えるきっかけになるかもしれませんね。

加藤さやか