ホスピタルアートなら今の病院を変えることができる。

 こんにちは!皆様にはどのような趣味がありますか?私は写真が好きなのですが、写真を初めとするデジタル表現が美術に与えた影響について考えたことはありますか??今回は具体的な有名作家を紹介しながらそのようなことについて少し真面目モードで私なりの考察をつらつらと書いていきたいと思います。…的外れなことを言ってしまっていたらすみません。やんわり指摘してください…笑

 

 写真技術の登場により、絵画で現実世界をそっくりそのままに描き出す表現方法の存在意義が危うくなりました。写真で記録を残す方がはるかに正確であるため、個人の記録を残すための手段であった肖像画の存続も危機的状況に追い込まれていきます。そうなると、これまで肖像画を描くことで生計を立てていた作家たちは、写真という新メディアに対抗できるような新たな表現方法を模索するという思わぬ課題を背負うことになってしまいました…。

その状況に対する新たな絵画グループと言えば、いわずもがな「印象派」があげられますよね!彼らはこれまでの、油絵の具を用いて物の質感をよりリアリティーに描くことを追求する表現ではなく、対象物を大まかに捉える表現方法を編み出しました!!当時の印象派絵画は非常に顰蹙買っていたらしかったですが、現代では一二を争う程の人気絵画ジャンルですよね。やはり人間はこれまで馴染みのないような、前人未到のことに対しては警戒心のようなものが働くのでしょうかね…?

とまあ、このように印象派を初めとし、様々な工夫を凝らすことによって、写真表現との差別化を図り、絵画美術は大きな壁を乗り越えようとしました。

 
 写真表現という面でも大きな発展があります。例えば、ウォルター・デ・マリアやヨゼフ・ボイスは、物や人間と、自然世界の関係性を写真で表現しています。

 

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ウォルター・デ・マリア『 The Lightning Field
1977. Long-term installation in Western New Mexico.
Photo: John Cliett. Copyright Dia Art Foundation.

 これは単なる肖像写真のような作品ではなく、ある種のパフォーマンスとしての写真表現と言えますね!このような活動とほぼ同じ頃には、美術の世界でも一回性を重視するようなハプニングの形をとる表現方法が確立されていきます。私はハプニングといったら草間弥生がまず出てきます…が、今回はリチャードロングについて紹介します。彼は作品を作成する過程の記録を写真に収めることによって、鑑賞者に作成過程の追体験を経験させることを可能にしました!前述した一回性とは全く逆の発想ですね!!

写真よりも上手に当時の様子を再現できるものといったら、映像!ですよね。この映像技術の発達は幾つものインスタレーション作品を生み出すきっかけになります。例えばウディ・チコのビデオを用いたインスタレーション作品はプロジェクションマッピングという形で発展をし、作品がキャンバスの外へと飛び出し、大きく屋外に現れるようになりました!

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 クシュシトフ・ウディチコ『Projection in Hiroshima  


このように美術界は、壁にぶち当たる度にそれを柔軟に乗り越え、後世に影響を及ぼしていくことで発達を繰り返してきました。まさに人間の生み出す文化力ですよね!!かっこいい!!!

また、少し話が前後いたしますが、昔ながらのギリシャ神話を描くような奥深い美術ではなく、非常に表面的で内容の薄い美術として捉われやすい(印象派に似ているような…)表現をしている作家も存在します。カースティン・ヒルやヴァネッサ・ビークロフトが代表的人物に挙げられます。しかし、このようなほぼ何でもありの中で、映像表現と戦うために差別化、個性化を図るアーティストは非常に苦しいですが、鑑賞者もまた苦しいですよね…。このような動きが現代アートの難解度を深めることにより、訳が分からない、伝わりづらいような作品の流れを作り出しているように感じます。美術は分かる人だけが分かればよい分野なのでしょうか…?うーん。頭が痛くなってきます…。しかし、美術動向が理解できれば世界が本当に面白くなると思います。そのような鑑賞者の世界観を大きく覆すような壮大な仕事をしているアーティストも理解者が存在しなくては活動も難しいですよね。複雑です。

 


【参考・画像引用元】

Dia Art Foundation

http://www.diaart.org/sites/main/lightningfield (2014.10.10閲覧)

 「クシュシト・ウディチコ」

http://nakaguma.df-cue.com/note/art/2006/10/13/p_122/ (2014.10.10閲覧)

 


ライター:羽田綾芽

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