ホスピタルアートなら今の病院を変えることができる。

こんにちは。
本ブログで水曜日の記事を担当させていただくことになりました羽田綾芽と申します。至らない点ばかりだとは思いますが、どうぞよろしくお願いします。

早速ですが、
あなたは自転車を見たときに、自転車以外の何かを見つけたことがりますか?僅かでも構わないので、普段目にしている自転車をイメージしてみてください。

cyari

…何か、発見がありましたか?
かつて、ニューヨーク近代美術館教育部で勤務をしていたアメリア・アレナスの著書の中に「ハンドルと使い古しの自転車の椅子が、ピカソの心の中では、牡牛の頭部に見えたらしい。またこうしたことに気付くのは、なにも天才に限らない。」という記事がありました。
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パブロ・ピカソ「牡牛の頭部」1943、ピカソ美術館、パリ


そう言われてみれば、そうですよね!天才でなくても同様に私たちは、同じものを見ていても、違うものを見ているのです。現にさきほどの自転車を例にとっても自転車からイメージした物は人それぞれだと思います。

人間には、味覚、触覚、嗅覚、視覚、聴覚からなる「五感」がそなわっていますがこの中で、特に視覚と聴覚は各人の人生経験などによって感じるものに大きな差異が出やすいと考えます。例えば、複数人に同じ音楽を聴かせたとしても、ある人は、失恋をしたときに繰り返し聴いていた曲に似ている旋律を見つけ、悲しく感じるかもしれない。またある人は、幼いころに暮らしていた地域のお祭りで耳にしていた音を思い出して懐かしい気持ちになるかもしれない。といったように、人によって大きな差異が生じます。だから、この差異に私たち人間は「美」というものを見出すのではないでしょうか。今日まで芸術と言われて連想する物が、美術や音楽といったジャンルになりがちであるのはこのことが理由の一つとなっているのかもしれませんね。また、そう考えてみると、人の感じ方それぞれが芸術なのであって、決して一致部の優れた人だけの物ではないということにつながりますね。加えて、芸術という言葉から連想される敷居の高さや、距離感を感じることなく一人でも多くの人が自身の思いの内部表現を気軽に楽しめるような環境づくりは考え方一つで簡単にできそうな感じもしてきませんか?


 【画像元】

http://cycle.panasonic.jp/products/sports/ 「Panasonic 自転車」(201492日アクセス)

http://amhioxus.exblog.jp/5825829「ピカソ美術館」(201492日アクセス)

                   

ライター:羽田綾芽

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